誰でもできる! 速読の方法
- 岡本ジュンイチ
- 2018年4月10日
- 読了時間: 4分
読書術といえば、世に広まっているインプットの王道の一つとして、「速読」という方法が挙げられます。
つまり、読む時間を短く節約することによって、効率よく読書をしようという方法です。
しかし、今日で広がっている速読術は多様にわたっており、中にはすぐに実行しづらい読書術も存在するのも否めません。
今回のテーマでは、そんないろんな速読術の中でも、特に実践しやすい方法をまとめていきます。
●字面を追い、あまり深く理解しようとしない
速読において大切なことは、いかに本の内容を読み流せるかです。
字面を追って文章の構成をいち早く理解して、そのうえで本の概要をつかみ取っていく。
そのことこそが、速読の実践におけるもっとも重要な方法なのです。
一文一文を丁寧に音声化して読んでいては、一生速く読むことはできません。
適度なリズムで文章を読み続けて、見える文字を音声化させずに、ただ読み流すのです。
そのうえで、その文章の一つ一つの意味を深く理解しようとせずに、文章の全体の構造をとらえて、自分なりに簡略化させます。
その簡略化の行為があって初めて、速読で理解することになるのです。
●ただ見るだけではいけない
そこで、速読において注意しておきたいことがあります。
それは、ただ漠然と本を見るだけではいけないということです。
字面を追おうとするばかりに、本の文章を飛ばし読みしてしまうことがよくあります。
しかし、それでは本の内容を正確に理解するのは到底難しくなってしまいます。
なぜ飛ばし読みをしてしまうのか。
理由は単純です。
順序良く文字を読む視点を持っていないからです。
行を飛ばし過ぎたり、集中力を欠いて目が泳いでいたりすると、みすみす見逃してしまいます。
そんなことをしているようでは、速読もまったく無意味の閲覧行為となってしまいます。
自分の読書の目的をハッキリと定めて、その本の内容をわかりやすく理解するように努力を重ねるのです。
それは言い換えれば、重要な文章だけを見つけ、どうでもいい文章は目を通すだけに留めることが大切だということです。
文章というのは、小刻みなリズムによって成り立っています。
それは、もちろん重要な情報をともなった内容も含まれていますが、時としては本論の反復やその具体例などを示す文章も現れてきます。
そういう文章に出会った場合は、自分の理解できているところをサラリと読み流すのです。
逆に、筆者が強く言いたそうな部分は、しっかりと丁寧にインプットするのです。
そういう読み流しとインプットの繰り返しによって、速い読書の割に効率の良い理解ができていくのです。
●読書の繰り返しによって、速読はできていく
端的に言いますと、速読は読書の繰り返しによって成就するものなのです。
昨今、眼球運動による速読というものも流行った時期がありましたが、それは単なる目の体操でしかありません。
適度な理解をともなった速読をするには、何よりも本を開く習慣がなければいけません。
ただの目の体操をするだけでは、理解のともなった速読はあり得ないのです。
本を開いて、字面を追うという行為を繰り返すことによって、初めて速読ができるようになっていくのです。
逆に言えば、本を見開いて字面を追う習慣が身につきさえすれば、おのずと速読はできるようになります。
最初は速読をするのに苦労はするかもしれませんが、決して悲観せずに、どんどん本を開いて読む習慣を身につけていきましょう。
●あとがき
いかがでしたでしょうか。
今回は実践しやすい速読術を特集させていただきましたが、何か参考になったことはあったでしょうか。
無茶をせずに、本を読む習慣を身につけて、豊かな読書生活を営んでいきましょう。
今回はここまでとさせていただきます。
どうもありがとうございました!
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