人はなぜ勉強するのか? 学校教育の意義
- 岡本ジュンイチ
- 2018年4月13日
- 読了時間: 4分
更新日:2020年9月8日
いい高校・いい大学に入るために必死に勉強をする生徒さんたちはとても多く見受けられます。
しかし、そのほとんどの生徒さんはおそらく、自分がなぜ勉強するのかについて考える人が少ないのではないでしょうか。
ですが世の中には、数学や歴史・国語など、自分が好きでもない学問や知識・教養を強いられて、そもそも勉強する意味について考えてしまうような人はいるはずです。
では、どうして人は勉強するのでしょうか。
今回は、とりわけ学校教育の意義を見つめ直すことに注目していきたく思います。
●学校は、基礎的なことを学ぶためにある
そもそも、学校は何のために存在するでしょうか。
その答えは人それぞれで多様な答えが存在すると思います。
ですが筆者が思うに、要するに、学校は基礎的なことを学ぶためにある場所だということができるでしょう。
文字の読み書きや計算、物事の考え方やコンピュータのつかい方まで、人間におけるすべての基礎となる部分を、教育に特化した専門施設である学校は教えてくれているのです。
そういう基礎がなければ、いざこれから何かしようとする時に、すぐ行動できなくなってしまいます。
ひらがなや漢字が読めなければ本を読むことはできませんし、数字を知らなければ家計のやりくりもできません。
言い換えれば、学校の勉強は、人として生きるための基本を教えてくれるのです。
学校の勉強には、知識や知恵、そして心が豊かにする力があり、それが自分の将来の可能性を広げていくのです。
●小・中学校教育は、基本的に無料サービスである
とりわけ小・中学校の場合は、生徒を多様で複雑な社会へ無事送り出すために、時として実践的な勉強も教えています。
英語は、海外の人たちとの交流をするための足がかりとなり、社会の勉強は、大人の世界へ入るのにとても必要な、情報の塊です。
しかも、それらの教育をほぼ無料で受けられるようにしているのが、現代の義務学校教育なのです。
きわめて言うなら、小・中学校の教育は、基本的に無料サービスなのです。
ですので、学校で教育を受けられるのは、実は貴重なことなのであって、たいへんぜいたくなことなのです。
●すべての勉強は、自己実現のためにある
しかし、だからといって、なんでもいい学校に入って卒業をするのがいいと言っているのではありません。
たとえば、高校や大学における教育なんかは、専門教育における基礎知識も学ばされるので、小・中学校の教育とは少し違った内容になるからです。
では、高校や大学の勉強は何のためにあるのか。
それらはすべて、あなたの自己実現のためにあるのです。
教員が、あらゆる知識や教養を授けるのは、結局はあなたの将来の夢の実現のために行っていることであって、すべての知識や教養が必要だから詰め込んでいるのではありません。
極端な話をすれば、勉強は自主的に行うこともできます。
別にわざわざ学校で行う理由なんて、本当は存在しないのです。
とりわけ今では、インターネットでさまざまな教育を受けることができるようになっています。
それでも学校がなくならない理由は、学校は基本的に公共施設であるからです。
教育にあまりお金を費やせない、恵まれない家庭のために存在する教育機関こそが公立の小・中学校であり、国公立の高校・大学なのです。
繰り返しになりますが、学校は生徒の自己実現の助けをする施設なのです。
そして、すべての勉強は、あなたの自己実現のためにあるといっても過言ではありません。
勉強は、時期や年齢に関係なく、確実に人を成長させます。
決して強いることはできませんが、勉強をすることによって自分の社会生活を豊かにすることができるのです。
そういう体験を実感させる施設こそが学校であると、言い換えることもできるかもしれませんね。
●あとがき
いかがでしたでしょうか。
今回は学校教育の意義について書かせていただきましたが、何か参考になったことはあったでしょうか。
現代社会において、大きなことを実現する人ほど勉強しています。
その勉強の基礎を教えてくれているのが学校であり、その学校がいかに貴重であるかがわかっていただけたら幸いに思います。
そして、あなたの勉強や学校・社会生活等に大いにプラスに活きてくだされば、筆者としてこれほど幸せなことはありません。
それでは、今回はこれで終わらせていただきます。
どうもありがとうございました!
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