友達って何だろう

あなたのまわりには、よき友達に恵まれてますか？

もしも友達のおかげで幸せな生活を送れていたら、そういう人間関係はいつまでも大事にするといいでしょう。

ですが逆に、あなたが友達のせいで深く思い悩んでいるとしたら、それは友達のあり方について深く考えなおす必要があります。

本来の友達のあり方、そもそも友達とは何なのかについてなどを中心に、筆者の考えを書かせていただきます。

●本当の友達は、あなたを幸せにする

筆者の結論から書かせていただきます。

本当の友達とは、あなた自身を幸せにする人間のことを指します。

その人が少しでもあなたに迷惑をかけているのでしたら、それは「友達」とはいいません。

本来あるべき友達のあり方は、ただ仲良くじゃれ合うのではなく、相手の立場を尊重し合ったうえでお互いの心に強く影響を与えあう、対等な関係でなければなりません。

フランスの作家であるロマン・ロランは、友達に対する関係のあり方について、以下の言葉を残しています。

「君を理解する友人は、君を創造する」

彼によると、本当の友達だったらあなた自身を幸せにするだけでなく、あなたの全てをつくり上げることに強く貢献するのだそうです。

ロランの描く友達像は、ただ仲良く、図々しく他人の領分に入り込む支配関係とは無縁の関係です。

劇作家のウィリアム・シェイクスピアは、友達のあり方についてはもっと厳しく言い放ってます。

「不実な友を持つくらいなら、むしろ敵を持つがよい」

まわりの友達があなたに多大な迷惑をかけているとするなら、その友達はシェイクスピアからしたらそれは「不実な友」なのです。

あなたの大切な時間を奪うだけの無遠慮な人間と友達になってしまったら、ただちに距離をとるようにするといいでしょう。

●親しい友こそ礼儀あり

そもそも、「友達だから」といって、他人の領分に図々しく入り込む時点でおかしいのです。

本来あるべき友達の理想像とは、むしろ親しければ親しいほど相手を尊重し合えるような関係でなければなりません。

自分の気分に任せて相手をこき使うような人間は、もはや「友達」とはいいません。

親しい友こそ礼儀あり、です。

たとえどんなに深い友人関係になったとしても、相手を尊重することができる自制心を持つことが大切です。

自制心や礼儀のない友人関係など、もはや友達ではありません。

「不実な友人」のために、自分の時間をささげるのはやめましょう。

●二つの肉体に宿れる、ひとつの魂

そもそも、「友達だから」といって礼儀を欠いていい、というわけではありません。

人間はそもそも、他人に対しては一定の礼儀を持つべきです。

たとえどんなに親しい友人関係になったとしても、あなたを不幸にしている友達だったらまったく意味を成しません。

本来あるべき友達とは、あなた自身の魂を磨くほどの同志でなければなりません。

哲学者・アリストテレスは言います。

「友とは何か？　二つの肉体に宿れる、ひとつの魂である」

彼のいう「魂」とは、相手に失礼なことをすることでしょうか。

ただじゃれ合うことなのでしょうか。

いいえ、違います。

本当の友達とは、志を同じくするほどの、高次元の人間関係であるべきです。

本当の友達は、あなたが苦しい時にこそ手を差しのべてくれるはずです。

あなたの友達は、あなたのことを本気で考えてくれてますか？

本当にあなたの友達は、あなたの人生を幸せにしてくれている、志の高い友人ですか？

もしもそうでなかったら、それは「友達」ではありません。

あなたを「奴隷」にしか見ていない、悪しき病人です。

何度でも書きます。

もしもあなたが不実な友人関係に苦しんでいたのなら、すぐに絶交するべきです。

本当の友達とは、あなたの人生を幸せにする人間のことです。

あなたには、友人を選ぶ権利があるのです。

あなたの人生を幸せにするために、友達を選ぶ勇気を持ちましょう。

もしも友達が行き過ぎた迷惑行為をしていたら、怒る勇気を持ちましょう。

大丈夫です。

本当の友達だったら、どんなことでもあなたの言葉に耳を傾けるはずですから。

●あとがき

いかがでしたでしょうか。

今回は友達の本来のあり方や、そもそもの友達における筆者の哲学を書かせていただきました。

何か参考になったことはあったでしょうか？

もしも友人関係で悩んでいたとしたら、今こそ覚悟を決めなければならない時期かもしれません。

今回のコラムの内容を頭の隅に入れたうえで、ぜひよき友人関係を続けていってください。

それでは、今回のコラムを終えさせていただきます。

どうもありがとうございました！