「働く」って何だろう
- 岡本ジュンイチ
- 2020年3月21日
- 読了時間: 4分
更新日:2021年1月24日
現在、「働き方改革」によってさまざまな施策を打ち出されています。
その影響か、近年では働き方のあり方がどんどん変わっていっています。
それに加えて、AIロボットの台頭によって、現在の仕事がいつまで続くのかがハッキリしていません。
ゆえに、人間が働くことの意義や意味が問われている時代だといってもいいでしょう。
人間が働く意味は何なのか。
そもそも、「働く」ってどういうことなのか……?
このコラムでは、そもそも「働く」ということは何なのか、という本質にせまっていこうと思います。
●「働く」とは、「傍(ハタ)を楽(ラク)にする」ということ
結論から書きますと、働くということは、「傍(ハタ)を楽(ラク)にする」ことです。
ピーター・ドラッカーが言うように、ビジネスマン・社会人の仕事は「顧客の創造」にあるのです。
日頃なんらかの不満を抱えている他人を「顧客」として迎え入れて、自分の行為によって顧客の不満を解消していく。
それこそが、理想の「働き方」だといえるのではないでしょうか。
●顧客を創造する=相手の不満を見つけること
「顧客を創造する」とはどういうことか。
それは、顧客がまだ見つけていない「不満」を見つけて、自社のサービスを通じて潜在的な欲求を満たすということです。
このサイトを一例に挙げてみましょう。
本サイトは、世の中に多くいらっしゃるストレスを抱えた方に向けた個人メディアサイトであることはご存知の通りです。
ですが、ほかのメンタルヘルス系のサイトは違って、ただの気分転換のレッスンや精神療法を紹介したサイトに留めてはいません。
ビジネスやテクノロジーについてのコラムもあれば、エンタテイメントの話題も含まれてます。
それは、本サイトのユーザーさんが普段目にしてないかもしれないトピックを、意図的に置かせていただいているのです。
言い換えますと、ユーザーさんが気づいてなかったユーザーさん自身の不満を解消させるためだということです。
そういう顧客の気づいていないニーズのある領域を、ビジネス業界では「ブルーオーシャン」と言います。
本サイトでは、その「ブルーオーシャン」を見つけ出して、ユーザーさんに価値を提供しているのです。
以上の例のように、ビジネスマンの本当の仕事は、実はただ売れているものをつくるのではなく、いわゆる「ブルーオーシャン」を見つけ出すことにあります。
そういうことをすることによって、初めて独自の仕事ができていくのです。
そのうえで、まわりを自分のサービスによってどんどん楽にしていく(「傍を楽にしていく」)ことにつながるのです。
●即席ラーメンの例
もう少し具体例を挙げてみましょう。
たとえば、即席ラーメン。
即席ラーメンは、主婦が調理を省いて、家庭でぜいたくな食事をしてもらうために考えられた商品です。
即席ラーメンのなかった時代では、ラーメンは屋台で食べるものだという常識がありました。
その当時は、誰も「ラーメンを家庭で食べたい!」という欲求がハッキリとあったわけではなかったのです。
即席ラーメンの創業者・安藤百福は、そんな状況を「不満」と定義して、家庭でぜいたくにラーメンが食べられるように商品が開発されたのです。
その即席ラーメンが大ヒットして、今日に至っていることはご存知の通りです。
この例のように、そもそも「働く」ということは、以前まで存在してなかったやるべき仕事を見つけ出して、あくまで顧客やユーザーを、少しでも楽にしていくことなのです。
まわりをどんどん楽にしていって、幸せにする。
その幸せの対価として、初めて利益が出るのです。
繰り返します。
「働く」ということは、「傍(ハタ)を楽(ラク)にする」ということなのです。
●あとがき
いかがでしたでしょうか。
今回は働き方の本質について考えさせていただきましたが、何か参考になったことはあったでしょうか?
働くことは、決してただの奴隷作業ではなくて、むしろ自発的な商いであることが見えてきたのではないでしょうか。
もしもあなたのお仕事に不満がありましたら、今回のコラムのように、そもそも「働く」とは何なのかを考えてみてもいいでしょう。
本コラムを通じて、何らかのいいきっかけになってくだされば幸いです。
以上で、今回のコラムを終えさせていただきます。
どうもありがとうございました。
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