好きなことを見つけてみよう

あなたには、自分の好きなことがハッキリと見つけられていますか？

自分の好きなことを見出しており、自分の好きなものに囲まれて、そして自分の好きな人たちと一緒に生活できれば、これほど幸せなことはないでしょう。

自分の好きなことが見つかっていないことが不幸だというつもりは毛頭ありませんが、好きなことを見つけることによって得られるメリットは必ずあります。

今回は、そんな好きなことを見つけることのメリットについて書かせていただきます。

●好きなことは、心の安定につなげてくれる

好きなことを見つける最大のメリットは、あなた自身における心の安定につながることです。

自分の好きなものを把握してさえいれば、たとえつらい状況におちいったとしても、過度に悲観することなく、安定した心持ちで過ごすことができます。

もしも人生のどん底に立たされたとしても、好きなことを行うことによって自分の本来の幸せを再発見することができるのです。

花が好きな人が庭に咲いている花を見つけて、その花を一輪摘んで花瓶に入れて鑑賞する。

その感動や美的感性は、ただあなた自身を満足させるだけでなく、あなたのまわりを幸せにする前向きな行動の原動力にも大きくつながることでしょう。

逆に、自分の好きなことから背いて生活をすると、自分の健全な精神状態を保たせるために余計な時間やお金の浪費をしてしまうことがしばしば起きます。

本当は演劇が好きなのに、その演劇のチケットを買うのがもったいないという理由だけで代わりの低コストな娯楽で済ませてしまい、それでも結局心のモヤが残ったまま不健全な生活を続けてしまう。

また、本当は絵を描くことが好きなのに、絵を描く時間が確保できないことによって他人の描く絵を見るのがイヤになる。

中にはそういう人もいらっしゃることでしょう。

そういう類の人は、残念ながら自分の好きなことを否定することによって自分自身の心を曇らせるだけでなく、自分のまわりにいる人や世界の見方がどんどん歪んでいき、結果的には不幸になっていきます。

このように、自分の好きなことを見つけることは、実は人生のコストパフォーマンスを高める行為にもつながっているのです。

●欲求のない人間はいない

自分の好きなことを見つけるのは、それほど難しいことではありません。

なぜなら、人間の欲望には際限がないからです。

健全な人間には、食欲や性欲、生存欲求などの強大な欲求を持っています。

その欲求を持っている限り、好きなことはカンタンに見つけることができます。

おいしい食べ物を見つけて愛することだって、立派に「好きなこと」に当たります。

たまたま見つけた石ころを見つけて感動して、その石を集めたくなる欲求だって、筆者から言わせればちゃんと「好きなこと」の部類に入ります。

他人の評価軸に振り回されるのではなく、自分の欲求に素直になってみて下さい。

その欲求がたとえ大きすぎることだとしても、その大きな欲求こそがあなたの歩む人生の大きな動機につなげられます。

欲求がない人間はこの世に存在しません。

欲求がない人間が万一いるとするならば、それはあまりに不健全です。

そういう人はまともな食事をとることができずに、ちゃんとした睡眠もとれずに、一日一日が苦痛でたまらないに違いありません。

自分の好きなことを見つけるには、自分の欲求に素直に向き合うことこそが大切なのです。

●ちょっとした好奇心は大きな一歩

以上で書かれたことを実践してみても、どうしても自分の好きなことを見つけることができない。

そんな方もいらっしゃるかもしれません。

そういう事態におちいった場合は、あなた自身の中にある「好きなこと」の定義を、もっと広くとらえてみて下さい。

それは先に記しましたように、どんなに大きすぎる願望を持っていてもいいですし、くだらないことに対するこだわりでも構いません。

「好きなこと」とは、実はそれほど仰々しいものではないのです。

むしろ、あなたが日頃感じている興奮やワクワク感の中にこそ、ひそかにあなたの「好きなこと」が隠されていることが多いのです。

最近見た映画やテレビドラマ・アニメの世界の中に、おのずと没入したことはありませんか？

それは明らかに、あなたの中に不思議と好奇心が芽生えている証拠なのです。

その好奇心こそが、「好きなこと」につながる大きな一歩です。

あなた自身の心に、自分の好きなことをたずねてみて下さい。

そして、ぜひ自分の欲求を言葉にしてみて、自分の好きなことを見つけてみましょう。

●あとがき

いかがでしたでしょうか。

今回は自分の好きなことを見つけることのメリットについて書かせていただきました。

何か参考になったことはあったでしょうか？

自分の好きなことを見つけるのは、本当に難しいことではありません。

あなた自身の欲望に素直になって、言葉にすることを恐れないでください。

今回のコラムを機に、あなた自身の好きなことを見つけてくだされば、筆者としてこれほど幸せなことはありません。

それでは、今回のコラムを終えさせていただきます。

どうもありがとうございました！