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原始時代の常識

更新日:2020年3月29日


今の社会は、さまざまな常識にあふれているといっても過言ではありません。

言い換えれば、それらは基本的な知恵や知識という言い方もできます。

現代の僕たちは、その常識によって縛られがちなことがさまざまに存在します。

そして、それによって大きなストレスを抱えてしまうことも多いです。

しかし、そういう常識は、実はいろんな先人の苦労があってこそ現代に伝わっています。

常識について深く掘り下げることは、生きる方法を考え直すことと同じなのです。

常識は、実は現代の僕たちにいろんなことを教えてくれるのです。

今回は、そんな常識の成り立ちを、まずは原始時代の観点から特集いたします。

●「家」という概念はなかった

原始時代においては、「家」という概念を持ってはいませんでした。

なぜなら、その当時の人類は狩猟や木の実を拾うことによって生き延びていたからです。

ずっと同じ土地にいたら、やがてその土地にある食べ物は途絶えてしまいます。

ですので、一定の期間に住みついたら移住するのが当たり前だったのです。

原始時代の人類は、地道に食べ物を探して生きていくのが常識だったのです。

時には物々交換をしていたこともあったといわれてはいますが、現代のように、そういう物々交換をメインにしたコミュニティーはまだ存在しません。

みんな、自分の食べるものは自分で採るのです。

そういう自給自足の生活をしなければ生きていけない時代だったのです。

そんな状況の中、人類はほかの動物とは違った発想を手にすることになります。

●道具をつくるという発想が生まれる

その新しい発想こそが、道具をつくることです。

原始時代の人類は、打製石器といわれる、そこらの石ころから動物を殺す道具や木の実をすりつぶす道具をつくりあげたのです。

そういう成功体験を経て、石器にも磨きがかかり、より鋭く殺傷性の高い刃物に進化していきます。

さらには、木の枝や弦などを組み合わせた弓矢や斧をつくりあげ、人類は、ほかの動物とは違った強い武器を手にすることに成功したのです。

●チームワークの誕生

そんな頃からでしょうか、人類はやがて、個人プレイからチームワークへと徐々に変わっていくのです。

おそらく、動物の狩猟や天敵から防ぐためにと考えられます。

それまでは、個人が自己の責任において勝手に生活をしていたのが当たり前だったのです。

ですが、原始時代の人間はそれぞれ知恵を絞りあって、コミュニティーをつくるという、当時としては斬新な発想にたどり着いたのです。

コミュニティーを築くと何がいいのか。

たとえば、後世の子供たちに石器や武器のつくり方を教えられます。

一つの家族で生きていた場合は、親は狩猟や採集に明け暮れてばかりいたのです。

ところがチームワークでやる場合は、休憩している大人が子供のお守りをしながら、自分の持っている技術を教えられるのです。

チームワークという概念が生まれたことによって、人類の発展はさらに大きく成長を遂げたといってもいいでしょう。

この技術とチームワークこそが、現代の僕たちの世界においても通じる、普遍的な知恵なのです。

そして、その2つの知恵と狩猟によって、当時の人類の常識を築いていったのでした。

参考文献

『評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている』岡田斗司夫・著 ダイヤモンド社 2011年

『新 もういちど読む山川世界史』「世界の歴史」編集委員会・編 山川出版社 2017年

●あとがき

いかがでしたでしょうか。

今回は原始時代の常識というテーマをお送りしましたが、なにか参考になったことがあったでしょうか。

原始時代の観点から見ますと、現代という時代がいかにチームワークが行き届いている時代なのかを実感されるのではないでしょうか。

このつたないコラムが、あなたの豊かなライフスタイルを築くのに少しでもお役に立てられれば幸いです。

それでは、今回のコラムはここまでとさせていただきます。

どうもありがとうございました!

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