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情熱の抱き方

ストレスの多い環境に身を置くと、時として情熱を失うことがしばしばあることでしょう。


「自分は何で生きているんだろう」


「そもそも私は、何のためにがんばっているんだっけ」


もしもあなたがそう思ってしまうことがよくあるならば、それは言い換えれば「情熱の抱き方」を見失った人生だということもできるでしょう。


もしも情熱を失ってしまった時には、いったいどうすればいいのか。


答えは明白です。


自分の情熱を再び取り戻せばいいだけです。


「こんなことがわかれば苦労はしないよ……」


そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。


そこで、今回はそんな方のために、自分自身の情熱の抱き方について、筆者の考えを書かせていただきます。

●自分自身がくやしくなる環境に身を置こう

自分の情熱を抱くために筆者がオススメする方法は、あなた自身がくやしくなる環境に身を置くことです。


自分の気持ちがくやしくなるような環境に身を置けば、あなたの中にある潜在意識が活発化していって、おのずと情熱が生み出されていくことでしょう。


なぜ自分自身がくやしくなる環境に身を置くといいのか。


それは、あなたのすべての行動における強い動機が生まれるからです。


たとえば、あなた自身が将棋を指すことが大好きで、しかもかなり腕前が上のほうだったとしましょう。


そんな状況の中で、自分よりも将棋が強い人間が現れたら、あなたはどのように考えるでしょうか?


十中八九、あなたが将棋が好きな人間であればあるほど、そんな彼をライバル視するのではないでしょうか。


「私はあの人に負けたくない!」


そういう感情を抱いてしまうのが自然な流れでしょう。


そんなくやしい気持ちを抱くことによって、あなたは将棋の勉強に没頭して、ライバルに負けないほどの実力をつけるために時間と労力を投資するきっかけを得るに違いありません。


そういう没頭するものがあることは、たいへんありがたく幸せなことです。


自分がくやしく感じる環境に身を置くことによって自分の行動における強い動機を生み出し、その動機こそが強い生きがいになり、次の人生における目標を生み出してくれるのです。

●くやしいこと=自分のやりたいこと

人によっては、「くやしがる気持ちをおさめることこそが大人への第一歩だ」と考える人もいるかもしれませんが、筆者はそうは思いません。


なぜなら、くやしがる気持ちがある環境は、実はあなた自身が思い描いている、夢の一歩手前にある環境だからです。


あなたは、ピカソの絵を見てどう思うでしょうか。


ピカソの絵を見てただ感動・感激するだけでしたら、あなたは少なくとも画家を志してはいないのでしょう。


しかし、もしもピカソの絵を見て、少しでも「うらやましい」とか「くやしいな」と思っていたとしたら、そのくやしさはどこにあるのかをよく考えてみてください。


ピカソの絵を見てくやしがったりうらやんだりする、ということは、あなた自身の中に、「絵描きとして食べていきたい」という願望がどこかにありはしませんか?


ピカソの絵の例がわかりにくいのでしたら、乗り物の例で考えてみましょう。


もしもあなたが自動車を持っていたとしたら、あなたは少なからず、どこか旅行をしたくなる気分になるはずです。


それは、あなた自身の力で自動車を通して、遠くまで旅行する力を持っているから生まれる願望なのです。


自動車こそが、あなたの願望を身近に引き寄せて、実現の助けをしていると言い換えてもいいでしょう。


これらの例のように、自分がくやしがる環境がある、ということは、実はあなた自身のできることであったり、やりたいことの延長線上であったりすることが多いのです。


あなたがくやしくなる、ということは、それだけあなた自身が努力をしてきた証であり、それだけあなたの中に大きな夢を持っていることの現われなのです。


あなたにとってくやしいことは、あなた自身のやりたいことなんだと言い換えてもいいでしょう

●くやしがることは情熱の第一歩

あなた自身の中にくやしさがどこかあるのでしたら、情熱を見出すことはかなり容易です。


なぜなら、くやしがることは情熱の第一歩だからです。


もしもくやしがることがない人がいたとするなら、それは一時的な安定した感情に過ぎません。


人が人として生きている限り、あなた自身の欲求と常に向き合う必要があるからです。


いつまでもあなたの欲求が完全に満たされることはありません。


いつになってもお腹が空くことがあれば、食べたい、という欲求が湧くこともあります。


大切なのは、そんな欲求とどうやって向き合っていくかです。


あなた自身の中にくやしい気持ちがあるのでしたら、そのくやしい気持ちを素直に表現しましょう。


そうすれば、「なぜか情熱がなくて、生きている実感がない」という現象が起こることはなくなるはずです。


もう一度書きます。


自分のくやしがる環境に身を置きましょう。


そしてそのくやしさを通して、あなた自身の中にある情熱を見出だす努力をしましょう。

●あとがき

いかがでしたでしょうか。


今回は「情熱の抱き方」について筆者の考えを書かせていただきました。


何か参考になったことはあったでしょうか?


情熱を抱く、ということは、あなた自身の心と向き合うことでもあります。


これを機に、ぜひあなたにとっての「情熱」について、思いを馳せてみましょう。


それでは、今回のコラムはこれで終了させていただきます。


どうもありがとうございました!

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