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健全な心の育て方

人間だれしも、心が疲れる時があります。


たとえいつもは明るい性格の持ち主であったとしても、時には心が疲れることが必ずあります。


どの人もひとりの人間である限り、「心の疲れ」とは常に向き合わなければいけません。


心の疲れが当たり前になってしまうと、その疲れた心のフィルターによって見える世界観が当たり前になってしまい、結果的に心が不健全になってしまいます。


不健全な心の状態を放っておくと、うつ病や統合失調症などのような精神病にもつながってしまう危険性もあるのです。


健全な心を育てることこそが、現代社会を生きていくのにとても重要なアクションだといってもいいでしょう。


では、具体的にどうやって健全な心を育てればいいのか。


今回はそのことをテーマに据えて、コラムを書かせていただきます。


●自分の身体や環境を健全にしよう


端的に結論を書きますと、健全な心を育てる一番の方法は、自分の身体や環境を健全にすることです。


人間は、心と体が密接につながっている生き物です。


近年発表されたフィンランドのアールト大学による研究では、人間の感情は体に現れることが明らかになっています。


心と体が密接につながっていることを、心理学の世界では「ソマティック」と呼びます。


そういう話でよく勘違いされがちなのが、


「心が暗くなった時には、自分の心の受け止め方を明るくすればいい」


という考え方です。


そんなことができれば、最初からみんな明るい気持ちで生きていけているはずです。


自分の心の受け止め方をすぐに明るくするのは、それなりの努力が必要なのです。


明るい心の受け止め方をするには、あなたの体を健全にした上で、同時に明るい心になる環境を用意すること。


それこそが一番の近道と言えるでしょう。


自分の心が病むような環境では、とても生き続けることはできません。


心のあたたかでないひどくドライな環境は、あなたの心を確実に不健全にしてしまいます。


そのことに気づくことこそが大切なのです。


●バカとは付き合わなくていい


あなたがいる学校や職場で、なにやら偉そうにしている人がいたりしませんか?


中にはあなたのことを差別したり、ゆがんだ目で見る人がいるかもしれません。


誤解を恐れずに書けば、彼らはまったくの「バカ」なのです。


頭のいい人は、基本的にあなたの存在を否定することは決してしません。


彼らは頭ごなしにあなたへの批判はしませんし、誹謗中傷をも飛ばしません。


なぜなら、頭のいい人はそういう悪口や批判は自分の得にならないことを知っているからです。


そう言う意味で、そんな見識すら持っていない批判者は、まったく先のことを考えて行動していない「バカ」だというほかないでしょう。


そういう、いわゆるバカと付き合うにはどうしたらいいのか。


筆者の答えは明白です。


彼らと無理に付き合う必要はありません。


バカは死ななきゃ治らない、と昔からいわれているように、基本的には相手の心は急には変えられません。


相手をよりよく変えるつもりで自分のベストを尽くしても、相手にその純情を踏みにじられるのがオチです。


付き合いたくない人間と一生付き合って消耗するよりは、むしろ自分にとって居心地がいい場所を求めて付き合いを変えた方がよっぽど健全です。


もちろん、世の中には「いいバカ」もたしかに存在します。



いいバカとは、たとえば根拠のない自信をもって夢に向かっている人間だとか、計算や文字書きが苦手なお人好しな人間のことです。


筆者が「バカと付き合わなくていい」と書いているのは、あくまであなたのことを深く理解しようとしない「バカ」のことであり、一緒に付き合っていて楽しい「いいバカ」に対しても冷たく接しなさい、という話ではありません。


自分の心が健全になるか・ならないかを主軸にして、あなたの人付き合いを自分優先に持っていくようにしましょう。


●自分の生きやすい環境をつくる努力をしよう


人によっては、不健全な心を抱いているあなたを説教する人もいるかもしれません。


「そんなのはお前のわがままだ」


「甘えてるんじゃない」


そうやって激をとばす人も少なからずいることでしょう。


ですが、よく考えてみてください。


自分の体や心をすこやかにする努力が、はたしてわがままなことなのでしょうか。


よりよい環境を求めることが、本当に「甘えている」ことになるんでしょうか?


筆者はそうは思いません。


あなたは、自分自身を幸せにする権利を持っています。


その幸せを手にするためなら、自分の体や心をすこやかにするだけでなく、自分の環境をも大きく変えることだってやっていいはずです。


たとえそれが学校や職場だとしても、その「幸せに生きる」権利を主張することは、決して悪なんかではありません。


むしろあなたの幸せを保障してくれる人なんて、誰もいません。


自分の生きやすい環境こそが、一番あなたの心を健全にさせてくれます。

だからこそ、日頃からあなたのよりよい環境づくりのために、自主的な勉強と努力を重ねる必要があるのです。


あなたの心を健全にするには、あなたの体や環境を健全にあすることです。


その健全な体と環境を手にするためには、思い切って人間関係を刷新する勇気も持つといいでしょう。


健全な体とすこやかな環境は、あなたの心を確実に明るくさせ、必ず幸せな状況に変えてくれます。


自分のよりすこやかな体と環境づくりのために、今日をよりよくしていきましょう。


●あとがき


いかがでしたでしょうか。


今回は「健全な心の育て方」というテーマでコラムを書かせていただきました。


何か参考になったことはあったでしょうか?


今回のコラムを機に、あなたの気持ちが少しでも明るくなってくだされば、筆者としてこれほど嬉しいことはありません。


ぜひ、自分のすこやかな心を手に入れるために、行動してみてください。


それでは、今回のコラムはこれにて、終了させていただきます。


どうもありがとうございました!


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