ＨＳＰって何？

最近よく耳にする横文字に、「HSP」という言葉があります。

マスメディアや書店などでよく注目され出しているこの「HSP」というものは一体何なのか。

今回はそんなあなたのために、HSPについてのことを軽く紹介させていただきます。

●HSPとは

HSPとは、とても敏感で繊細な人を意味するHighly Sensitive Personの略称です。

たとえば、対話する相手の表情や口調などが気になりすぎて、まともに社会生活が送れないことが起きがちな人のことです。

もっとすごい人の場合は、相手の心の中まで気になってしまう人もいるようです。

このHSPは、一説では5人に1人は存在するといわれているほどで、多くの精神病患者にはよく当てはまりがちなのだそうです。

●HSPの特徴

HSPの特徴としては、以下のようにいくつか挙げられます。

1．よく気が利きすぎる

2．配慮が行きわたっている

3．細かいことにこだわりがある

4．芸術性に優れている

5．物事を深く考えがちな傾向にある

HSPの指す領域は、あくまで「繊細な人」という広大な範囲であるために、あくまで上に書いたことは参考程度でしかありません。

ですが、それらのHSPに共通して言えることは、細かいことによく気がつくことです。

小さなことにこだわりが強すぎたり、ほんのちょっとしたことでストレスを抱えたりすることが多いようです。

かくいう筆者自身も、そのHSPの一人だといわれています。

●HSPの抱える悩み

この繊細な性格の持ち主であるHSPには、さまざまな悩みを抱えていることが多いです。

筆者の体験に基づいて書きますと、まず第一に挙げられる悩みは、心のつかい方にあります。

人の悪いところばかりが目に付いて、どうしてもきれいな受け止め方ができないと悩んでしまうのです。

他人と対話してても、相手は自分にそんなに関心がないのではないかと思い込むようになったり、気の利いた言葉をかけてくれないことに対する不満を抱えたりすることが結構あります。

HSPがそういうマイナス思考を行うと、一般の人よりも強く深く、その思考が増大するといわれています。

そういう特質を知っていないと、自己のコントロールが利かなくなっていき、やがて精神病に発展してしまうのです。

●HSPは個性であって、病ではない

しかし、HSPは立派な個性であって、病ではありません。

脳の構造によって現れた、生まれつきの「才能」ともいえます。

病気は、その持ち主の心や体をどんどん蝕んでいく弊害でしかありませんが、個性は短所を長所に生かす余地があるのです。

HSPの場合もまたしかりです。

HSPの独特な感性や特質を自分で把握さえしていれば、そういう悩みもたちまち武器として活用することができるのです。

具体的には、HSPの特質は芸術や単純作業において大いに発揮するといわれています。

細かいことに気が利くので、自分の作品づくりや一つ一つの作業に強いこだわりが持てます。

そのこだわりを社会貢献につなげていけば、まわりから強い信頼がおかれます。

ですので、自己嫌悪に陥る必要はまったくありません。

むしろ、HSPは他人にうらやまれるべき個性の一つです。

もしもあなたがHSPでしたら、その個性を大切にするように心がけましょう。

●明るいイメージこそが心の栄養

先ほど、HSPはマイナス思考を増大させる特質があると書きましたが、その逆もまたしかりです。

HSPは、一度幸せな気持ちを抱くとどんどん明るい気持ちになり、心がすこやかになっていきます。

ですので、できる限り明るい未来のイメージを想像して、自分の心の栄養を補給するように心がけるといいでしょう。

そして、自分のやりたいことに素直になって行動に移すと、なお明るいイメージが増大されていきます。

もしもあなた自身がHSPで、暗い気持ちで押しつぶされそうになったら、明るい希望を抱いたうえで、自分のやりたいことをやりたいだけやるようにしましょう。

きっと、幸せな気持ちへ導いてくれるはずです。

●あとがき

いかがでしたでしょうか。

今回はHSPの特質や個性について書かせていただきました。

なにかの参考になってくだされば幸いに思います。

最近HSPについての本が出回るようになり、いろんな方がHSPの性質を知ってもらう機会が増えてきたように思います。

そういう傾向は、HSPである筆者としては大変うれしく思います。

今回のコラムを機に、世の中には「HSP」という個性もあるんだということを知ってくだされば幸いに思います。

それでは、今回のコラムを終了させていただきます。

どうもありがとうございました！